Je Ne Sais Quoi

KinKiとWESTとトラジャと美少年!

Topaz Loveについての考察ともいえないもの

普段は皆さんの深い考察ツイートを読んでひたすらファボるだけの私が、Topaz Loveの歌詞や曲について考えていたら長くなってしまったのでブログに記します。

拡大解釈してるわりにあまり深いことも言っておらず、いちヲタクの謎解きにすらなっていないですが、こういう見方もあるんだ~と思ったりこの曲に興味を持ってもらえたりしたら嬉しいです。

 

KinKiファン以外の方に向けて簡単に説明すると、堂本剛作詩、堂本光一作曲のKinKi Kidsの新曲、来年1/24発売のシングルです。そうです、あの「愛のかたまり」と同じ布陣です。

これまでにNHKのSONGS(12/14放送)、堂本兄弟スペシャル、CDTVクリスマススペシャルにて披露されている他、今年発売されたKinKiのベストアルバム「The BEST」の初回盤についているDVDには、この曲が未完成の状態で披露されたものが収録されています。

 

 

Topaz Love1番の歌詞は今回の剛のことやパーティーでの文脈*1を踏まえると様々なことがリンクしますが、それを考慮にいれなくても素敵なので今回は純粋に歌詞のみに注目していきます。ついに発売されたので歌詞のリンクを貼れます!こちらを参考に記事をお読みください。

Topaz Love KinKi Kids - 歌詞ナビ

 

「夜空弾く華の灯が弧を描いてそっと黙る 聴こえなくなった続きへ耳を澄ます寂しい世界」

花火が落ちて静かになり、その余韻に浸っている。

主人公は一人で見ていたのか?友人数人のグループで見に行って、花火を見ながら片想い中の人に思いを馳せているのか?数人で行ったグループの中に、実は意中の人がいるのか?はたまた意中の人と二人で見る約束をしていて、そこに辿り着く道中で花火が始まっちゃって見ていたのか?それとも意中の人と見にきてはいるけど、まだ心の距離は縮まっていないから寂しいのか?

 

「気づかれはじめて高鳴る胸」

ここで、意中の人もいるグループ、または意中の人と二人で来てたのではないかと思いました。少し遅れてしまったけど自分が来たことに彼が気づいてくれた、小走りになるから鼓動も速くなるけどそれだけじゃない胸の高鳴り。

あるいは意中の人がいないところで花火を見ていて、ぼんやりとその人のことを考えていた自分の恋心に気づいたというのもあるかもしれません。

 

「辿り着きそう」

これはどのパターンでも当てはまりますね。今はまだ距離があるけど辿り着きそうなのは物理的距離?心理的距離?あるいはどっちも?

 

「あなた目掛けるネオンが綺麗 泣き見惚れてる」

この歌詞、パーティーのこと*2を知らない人が聴いたら繁華街のネオンのことだと思うのです。

花火の帰り道、いつもはうっとうしく感じるネオンサインすら、あなたを照らすためにあるように思える。こんなに近くにいながら心を通わせられない切なさに泣きながら、あなたの横顔に見惚れてる。

 

そして2番は、もっと直接的に今回のことを踏まえた歌詞になっていると思います。CD Journalで2コーラス目に自分が書きたいことを書くという話をしていましたが、この曲も例外ではないだろうなと。

 

 

ここまでで、この曲の歌詞は色彩がとても豊かだと気づかされます。

あくまで私が感じたイメージですが、

夜空→黒

華の灯→赤、オレンジ

寂しい→青、水色

愛→赤

輝き、宝石→金、透明、キラキラ

恋→ピンク

色彩→オレンジ、黄緑

ネオン→蛍光色

泣き→水色

見惚れてる→ピンク

水の中→水色

静寂→青

青い色→青

赤らむ唇→赤

愛の人→赤

と連想されました。

「泣き見惚れてる」という歌詞がいい意味で引っ掛かったのですが、それは「泣き」という水色を連想させる言葉に「見惚れてる」というピンクを連想させる言葉がすぐ続くからかなと思いました。言葉としては正反対でありながら、色としては淡い水色とピンクでとても綺麗なイメージが広がります。

一方、「夜空」という漆黒、濃紺を連想させる言葉から「華」「灯」という赤、ビビッドなオレンジを連想させる言葉が続くのは、鮮やかなコントラストを描いていてとても強い印象が残ります。

 

また、音に関する語句も多いです。

弾く、黙る、聴こえなく、耳を澄ます、高鳴る、静寂

和歌の縁語のようだな、と思いました。

 

 

Dメロ、最後の掛け合いの部分は光一が後で付け足したというニュアンスのことを雑誌で言っていましたが、歌詞もここはそれまでと少し毛色が違って感じられます。色を連想させる語句や音に関する語句がない。これまで景色に投影させていた想いが、直接描かれています。

 

「めぐり逢ったくせに結ばれず 夢の途中覚めないあなたが痛いよ」

あなたはまだ夢から覚めない、私はもう夢から覚めているのに=私はもう現実を見てあなたと一緒になる覚悟を決めているのに、ということ?

あるいは先ほどあなたと花火を見に行ったのは夢で、せっかくめぐり逢ったのにあなたはずっと夢の中だから結ばれない、ということ?

 

そういえば先ほど和歌の縁語みたいだと言いましたが、「あなたを好きでいたいよ」と「覚めないあなたが痛いよ」で最後が同じ音だけど2つの意味を持つというのは、掛詞のようですね。

この曲全体が10代の女の子の片想いを歌っている一方で剛の現状も歌うダブルミーニングとなっているのは、見立てとも言えるかもしれません。

そうすると、2つの旋律が同時に鳴るのは返歌のよう?あるいは連歌と捉えると、文字数の多い剛のパートが上の句で、光一のパートが下の句と考えるられるかも…一人の女の子の中にある2つの相反する感情が会話しているような感じでしょうか。

  

これは完全な私の感想なのですが、「結ばれることをどこかで恐がり」っていうところにとても共感して、好きなんだけど、でもその人は来年から社会人だし、そうすると生活リズムが合わないかなとか、サークル内だと他の人にばれると厄介かなとか、でも隠れて恋愛するのも大変だしなとか、とにかく余計なことをたくさん考えてしまってなかなか踏み出せないってよくあることだと思うのです。

私はもう20代になってしまったけど初恋は10代だったし、今思うとキラキラしてたのかなーでもそういう思い出は後から振り返ってキラキラしてたなと思うのであって、その当時は必死なんだよなーとか、月刊Songsで光一が青春について語っていたのと同じようなことを思ってしまいました。

 

この部分を初めて聴いた時はどのパートに注目すればいいのかわからず、なんか複雑だなーとしか思いませんでした。録画を何度も再生するうちにまずは光一のパート、次に剛のパート、と一方に注目して聴くようにしたのち、今は基本的に剛のパートをメインで追いつつ光一も聴く、という風にしています。

ちょっとしたタイミングとかどの音でファルセットになるかなど、毎回光一の歌い方が少しずつ違っていて、どこがどう噛み合っているのか整理するために譜に起こしてみました。(こういうことをやっていいのかはわかりません...)

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これまでに披露したSONGS, 堂本兄弟CDTVの3つで比較したいですし、CDが届いたらそれとも聴き比べたいです。

 

12/17のコンサートのMCで剛が「なんでこんな難しい歌にしたの~」と言ったら光一が「キラキラしてて疾走感もありつつ、切なさもある感じの曲を作りたかった」と言っていて、まさにその通りの曲だな、と。(メモを取ってないので全てニュアンスです)

余談ですが、今回のコンサートは剛の耳の体調を考慮してオーケストラでやっていて、特にオーボエの音がKinKi Kidsに合うなと思いました。 

ふと思ったのですが、この曲はト長調*3で、Topaz Loveという題名もトから始まる、そんな一体感もあるのかもしれません。

 

最後にいくつかリンクを貼って終わりたいと思います!

 

 今回取り上げた曲

この曲について語った部分もある雑誌はCD Journal

CDJournal2018年1月号 (CDジャーナル)

CDJournal2018年1月号 (CDジャーナル)

 

この曲への言及はないものの、The BEST 発売にあたりこれまでの二人の歩みを振り返ったインタビューを読めるのは月刊Songsです。こちらはHey! Say! JUMPA.B.C-Z、舞祭組、関西ジャニーズJr.の記事もあります。 

月刊ソングス 2018年 01月号

月刊ソングス 2018年 01月号

 

 

両A面になっているDESTINYという曲もすごくかっこいいので、あわせて聴いてみてください!!

*1:剛が突発性難聴を発症し、7/15,16に行われた横浜スタジアムでのデビュー20周年記念イベント「KinKi Kids Party!」で剛はステージに立たず、別室からの中継で出演した。

1日目に光一が曲が出来たとラララで披露し、その後剛がその曲に歌詞をつけ、2日目にはその歌詞を乗せて光一が歌った。その時披露された歌詞は今回のものと少し違うが、冒頭の歌詞はイベント中に上がった花火のことだと話している。

*2:ネオンはみんなのペンライトのことだと剛が発言していた

*3:歌の最後はミで終わっているが、大サビやアウトロの最後はソで終わっているためト長調だと考えられる